なんだか作業やめた途端に痛みが増してきた……。
でも我慢しなきゃ……。
「どうかしたんですか?」
あたしがそう聞くと、土方さんに軽く<ぽん>っと肩を押された。
だけなのに、頭痛のせいで体に力が入らない。
「ぁっ……。」
倒れそうになって、それを土方さんに支えられた。
土「お前…。一週間前から調子悪いだろう?何故我慢している。」
きっ……気付いてたの?!
「大丈夫です…。皆さん忙しいし、迷惑かけられません。だから…大丈夫です。」
ほんとに迷惑はかけられない。
あたしは体制を立て直そうと足に力をいれた。
「ひっ…土方さん?!」
土方さんはあたしを抱き上げて部屋に戻ろうとする。
「土方さん?!あの……降ろして下さい。あたし重いし……。本当に大丈夫ですから!」
あたしは恥ずかしさで手を少しばたつかせる。
土「大人しくしてろ、真奈美。一週間もあんだけ食べなくて顔色が悪いのに、気付かないとでも思ったか?今日は休め。朝稽古だって、身になっていなかっただろう。」
「で…も。迷惑が…。」
あれ……?
頭がぼーっとしてきた。
体に力が入らない…。
土「熱が上がってきたか…。」
「土方さん……ごめんなさい。」
あたしはそう言って意識を手放した。

