朝食も食べ終わり、沖田さんと斎藤さんには、


「片付けはあたし1人でやりますから、大丈夫です。」


と言って、半ば強引に1人で片付けを引き受けた。


いつも頭痛がしたときは、こうやって何かで気を紛らすといつのまにか治っている。


でも、今日は違った。


逆に痛くなる一方だ。


「あとちょっと……。」



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「終わったっ!!」


洗いものも、食器を拭いて乾かすまで終わった。


あれからかなり時間が経った気がする。


考えながら立っていると台所の扉が開いた。


扉の方に振り向くと、そこには土方さんが立っていた。


「土方さんじゃないですか!どうかしたんですか?」


「いや。遅いから何してるのか気になって……。」


「あぁ。あたし、洗い終わった後、乾燥までしていたんですよ。だからちょっと遅くなっちゃったんです。今部屋に戻ろうと思っていたんです。」


そう話すと土方さんは優しい笑みを浮かべた。


「そうか。なら…ちょっと俺の仕事を手伝ってくれないか?」


土方さんの仕事…?


「あたしなんかでよければやりますよ。」


「じゃあ、頼む。一緒に来い。」


「あ、はい!」


あたしは土方さんの後について台所をでた。