「入れ。」
土方さんに部屋に入るように言われ、静かに入る。
「失礼……します。」
すごーい………。
綺麗に整頓されてる。
机の上は筆と紙があって、ちょっと散らかっている。
「とりあえず、さらしは巻いてるか?」
さらし……?
あ、あの布で体に直に巻くやつか!
「えっと………未来はそーゆーのも発達していて、《下着》っていうものになっているんです。……でも、さらしにした方がいいですかね?」
すると、土方さんは少し頬を赤らめながら聞いてきた。
「その……《したぎ》とやらは、上も下もか?」
「は、はい……。」
「そうか…。」
でもどういうのか見てみないとわかんないよね…?
「あの…、土方さん。上だけなら、その……下着、見せることができるのですが…。」
めっっちゃ恥ずかしい!!!
「なら……いいか?もしかしたら、それよりこの時代はさらしの方が動きやすいかもしれねぇ…。」
そうなのか……。
「りょ、了解です。」
あたしは、パーカーを脱いでセーターを脱ぎ、Tシャツを脱いだ。
そして、あたしは上半身下着の姿になった。
「これです……。」
「……ちょっと触るぞ?」
「はい……。」
やばい……。
自分で言ったのに、めちゃくちゃ恥ずかしい。
土方さんは肩ひもに手をかけた。
「この紐のようなものはないほうがいい。…やっぱり、さらしの方がいいな。」
「そう……ですか…。」
「さらしはただ巻けばいい。俺の新しいのがあるから、それを使え。俺は後ろ向いてるから。」
「ありがとうございます…!土方さん!」
あたしはなんだか嬉しくて、自然に笑ってしまっていた。

