ともえ「もう……むり……」
ともえは急に動きだし、ハサミを持った
ともえ!!!お前何すんだよ!!!
俺の声は届かない……
ともえ「今行くからね…直樹……」
ともえはハサミを自分のお腹にあて、刺そうとしてた
ともえ!!!やめろ!!

ともえ「直樹……」

ともえー!!!!!!!

ともえの動きが止まった




ともえ「……な……おき」
え?俺の声聞こえたの?
震えた声でともえが
ともえ「……なんで???……なんで直樹がここにいるの???」
は?
まさか…姿が見えてる……?
俺「ともえ俺の姿が見えるのか??」
ともえは泣きながら
ともえ「見える…見えるよ直樹ー!!!」
俺に抱き着こうとするともえ…
だけど、ともえは俺の体をすり抜けた
俺「ともえ俺は死んでるんだぞ(笑)」
ともえ「じゃぁ何で直樹が今いるの?ねぇ…意味わかんないよ…」
俺「……俺しんでからもずっとともえの側にいた」
ともえ「え?」
俺「ともえがお通夜で泣いてるのも、俺が焼かれるとき凄く泣いてたのも、さなを産んだのも、さなが俺に似て辛いと言っている事も全て見てた」
ともえ「………そっか…ずっと直樹は私の側にいてくれてたんだ」
俺「てかお前もっと怖がれよ!!!死んだ奴が目の前にいるんだぞ」
ともえ「怖がらないよ!だって直樹だもん…」

俺「(照)

なぁ今辛いか?……」


ともえはコクりと頷いた



俺「さなを産んで後悔してる?」



ともえ「それは…………してないよ……産んでよかったと思ってる」



俺「そっか。それを聞いて安心した…でもさ、きっと今のさなは辛いと思うよ」



俺「ともえに俺に似てるから辛いとか、言われたさなの気持ち考えた事あるか?」



俺「一番いけないのは俺だ…ともえを残して死んだんだからな…でもさなは何も悪くないよ……ただ俺に似てるからいやだとか言われてるさなの気持ち考えてやってくれないか?」



俺「さなの事好きだろ?」


ともえ「好きだよ」