これが有名な“東条”としての風格なのだろうと、ひとり感心せざるを得ない。



隼「え、いやー…まだですね。

時期っていうよりは、まだ俺の経済力が伴わないし、アッチもお子様なんで」


これを聞いたら彼女が怒りだしそうだが、ケンカは日常茶飯事なので気にしない隼。



大和「ああ、確かにそうだなー…。

俺の場合はある程度年齢が来ていたし、もともと惚れていた人だから、出会って直ぐ結婚に至ったんだけど。

やっぱり隼くんの年齢で普通に付き合っていたら、そう思うかもしれない」


修平「そうだなぁ…、その頃の俺なんて、結婚自体をまったく考えていなかったしね。

彼女と出会わなかったら、きっと一生独身だったと思うよ」


拓海「普通が当て嵌まらないので、残念ながら俺はよく分かりませんが…。

でも、蘭とどんな出会い方をしても、絶対に結婚していたと思います」


この美麗な男に、そうまで言わしめる“蘭さん”の存在が公になるのはいつの日か?




大和「とりあえず分かったのは、皆それぞれに幸せだってコトかな?

もうそろそろお開きにしないか?愛しの家族が家で待ってるんで」


涼雅「賛成。俺も未月ちゃんを迎えに行きたいし」


修平「俺の方も、仕事と彼女が待ってる」


輝「俺も彼女が家のソファで寝てるから、早く帰らないと」


拓海「これからディナーに連れ出す予定です、俺も」


和也「俺も奥さんと、クソガキのピアノの演奏会に行く予定」


隼「あ、俺“人体の不思議展”に行かされるんだった…」



じゃあ…、とぞろぞろ広いシアターから退出して、それぞれ行くイケメンズたち。



そんな彼らが過ごすスイート・タイムは、またひとつメモリーへ変わっていく…。



 【番外編★終】