抱えているもの──先生とあたし──





「グスンッ..もぉ大丈夫。」



座り直した雨宮の瞳には

まだ涙が残っていた。



俺は親指でそっとふき取った。



「先生..ありがとう。
 声....聞こえた。」



「そか。」



「先生...あたし、ママ達に恨まれて
 るんじゃないかな...?」