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夜もふけた頃、シャロルはベッドから起き上がり、部屋から出た。



階段の方へ向かう。



行ってきます、ジル。



後ろを振り返り、ジルの寝ている寝室を見つめる。





そして、階段を降り外へと繋がるドアへ向かう。



だが



「シャロル?!!」



後ろからジルの大きな声が響いた。



「ジル・・・・・・?」



シャロルは動揺した。



寝ていたはずのジルがどうして?



「寝られるわけないだろう?」



ジル?



「1人でなんて寝られない。」



え?



「寂しくて怖くて、まともじゃいられないよ。」



ジ、ジル?!



「ねぇ、どこにもいかないで!!僕を置いていかないで!」



そんな・・・・!?



「うわ〜ん!!!」



あたしに走ってきて抱きついて、高い声で、大泣きをするこの男の子は





「あ、あなたは、ジル・・・なの?」


「うん。シャロル〜!!」