Perfume〜時の調香師〜

その夜
アナスイは王子の枕元に立ちナイフをみつめ、高く掲げましたが‥‥


「できない‥‥‥」


アナスイは甲板に走りました。


「アナスイ‥」


「センリ‥最後までありがとう…」


涙をながして‥‥


「サヨウナラ‥‥」


と伝え俺があげた香水をにぎりしめ、海へ飛び込んでしまった


「っ‥‥‥アナスイ‥」


泡になっていくアナスイを俺はただ声を殺し泣きながらサヨナラを伝えた。


海に浮かぶアナスイにあげた香水をひろい‥‥ひと吹きしてみた


シュッ――


「‥‥!!」


香りがアナスイの姿になり王子の下へいくのがわかる


「アナスイ!!!」


追いかけてみると‥‥


「サヨナラ‥‥愛しい人‥‥」


といいキスをしていた