Perfume〜時の調香師〜

俺がアナスイを見かけたときは‥

「足が‥足がある」


俺は魔女の所にいったのだと、声はでないと悟りその場を去った



それからアナスイは王子に拾われ、幸せそうな笑顔を見せていた千里にもらった香水を握りしめ、ひと吹きし海を見渡した

「さようなら‥みんな」心のなかで、伝えた。





それから千里は様子を見に行った、いつも幸せそうだが‥‥辛く苦しい思いも見えていた

「あし‥‥痛いんだろうに」


千里をみつけたのかアナスイが近寄ってきた
声がでない口で必死に‥‥今は幸せ。ありがとうといいました


「そっか‥‥アナスイ、ビンをかしてみて?」


俺はオルガンを広げて、一粒のオイルを垂らした。声がでない代わりに、香りでつたわるよう‥‥鼓動のオイルの源をたらした。


「アナスイ、これを付けて伝えるんだ。私はアナスイと‥私が助けたと」

アナスイはコクコクとうなずいた。俺にはこれしかできない。