Perfume〜時の調香師〜

しばらくすると‥‥


ファーン‥ファーン


船が出てきた。
花火を上げて騒がしい。

「あれは‥なにかしら?」


たぶん王子がいる船だろう‥‥人魚姫は王子にあわなきゃいけない。


「アナスイ、いってみておいで」


俺は話どうりに進めるためにアナスイを船へと行かせた

アナスイは船へ向かった。実際なら香水をあげて印象つけてあげたかったが‥‥水の中では意味がなくなる‥‥


それから予想道りに話がいく。嵐が起こり、王子は海に投げ出され、アナスイが助ける。



「これで王子にあった。まず一段落」


不思議な体験をしてるとはいえ、話の主人公にのめり込み、きになる。
好きだとかじゃなく‥‥俺自身がなにかに導かれてるようだった



アナスイは王子をみおくった。独りの女性がでてきたからだ。香りがする‥‥貴族っぽい香りだ

俺は岩の上でズットみていた

「センリ‥‥」


気がつくと、アナスイが隣にいた


「とても、素敵な男性でした。ケド‥‥」


「ケド?」


「あの女性は誰でしょうか‥‥‥」


アナスイの見つめる先には王子と女の人がうつっている


「あれは‥‥どこかの国のお姫様だよ」


「そうですか‥‥」


仕方ない。
今は我慢しかないんだ