Perfume〜時の調香師〜

気がついたら俺は浜に近い岩の上にいた。たぶん女の子がはこんでくれたのだろう‥


にしても‥

「次は人魚姫かよ‥」

人魚姫。王子に恋をし、思いを伝えるため、魔女に人間の女の子にしてもらう‥だいたいはこんな話。


「あ‥あのぅ‥」


声のする方に振り返ると心配そうにしてる女の子がそばにいた

「大丈夫ですか!?泳げなかったんですか?具わいでも‥」


「ありがとう!大丈夫。心配しないで」


泳げなかったらかなり危険なトコだったな‥良かった、水泳してて‥‥



「なら良かった」

「ありがとう!え‥っと名前は?俺は千里だ」


「私は‥‥」

「??‥‥あ!!禁止されてるのか!」


さっき話すのを禁止されてるって言ったっけな‥けど地上のひととはいえ、名前がなきゃわからない。なんて呼ぶ?


「アナスイ‥‥アナスイといういます。」