Perfume〜時の調香師〜

俺はまた捨てられたのだとさとった。だか‥きのうみたいに目印がない。

「なんで今日はないんだ?はっ…!!」


俺は、この物語を必死に思い出していた…そうだ!!物語では次にパンを目印に使うんだ‥

「パンじやぁダメだ。」

何でこだわるか解らないけど‥あの顔…兄弟が最初に見した表情が横切る。

「仕方ない。また森に入り探すか‥」

とりあえず、森に入り、当たりを見渡してみるが‥いない。そんなことをしていたら日が暮れ始め‥自分も迷子だ。

「自分も迷子じやぁ意味がない!たしか‥話ではお菓子のいえがあるはず。」


物語どうりなら、ある。お菓子の家が…甘い匂いが香るはず。


「はぁ‥スゥッッ‥」


神経を澄ませ、香りを嗅ぎ分ける…森の中だからいろんな香りがあるが…

「あった。甘い匂い。」

甘い香りのするほうへ向かった。だが‥微かに死臭もただよう。甘い匂いにまじりあの匂いもする。



禁断の香りPf9
人を惑わし、混乱させるほどのフェロモンの香り。俺の時代では製造が禁じられている。こんな時代にもあるのかと、驚きを隠せない。