ハルキと遥が手を繋いでいるのを見たクラスメイト達が


「おっ!?」


「どういうこと!?」

わらわらと二人を囲み、質問攻めにした。


二人は困ったように、でも幸せそうに笑いながら質問に答えていく。



いつか…忘れる。


この気持ちを忘れられるその時まで…

私は嘘をつき続けよう。



笑顔で言い続けるんだ

「このバカップル!!」

って……



でも、私は、そのバカップルになりたかったんだよ……?


私は一人で机に突っ伏して皆の声が、話が、聞こえないようにした―。


《バイバイ、ハルキ…》

そう心の中で呟きながら…。

*fin*