「お待た………せ」


遥は起き上がっていて、何か言おうとしていた。


けど、口を固く結んだ。



それを見て、わかってしまうのは、


女の勘?


それとも遥の親友だから?

どちらでもいい。わかる。


遥は……


誰かが軽く背中を押せば、


ハルキに想いを伝えられる。


その役はやっぱり…


《私がしなきゃいけないのかな…》