「山本さんは、ジェットコースターだめなの?」


列に並んでから数分後、暗い顔をした遥にハルキがそう聞いた。



「あ、だめっていうか、苦手なの。

だけど毎回美卯に乗せられて…」


「ははっ!!そうなんだ。」

二人の会話はリズミカルに進んでいった。


《なんだ…平気そうじゃん》

私は二人に

「ちょっとトイレ〜」

と告げ、列を抜けた。