「桃川…そんなに見られると照れるから。」


「あっごめん!!

……私、教室にカバン置いてくる!!」

教室に駆け込み、自分の机にカバンを置く。


「もぉ〜!!ひな!!何で逃げるのよ!!」

万里が怒りながら、私の前にある万里の机に座った。


「だって…恥ずかしいんだもん……」

私も席にゆっくりと座る。


「ひなはさぁ…告白とかしないの?」


「こ!?」


「だって…ねぇ。」


「無理無理!!できないよ…それに今は…見てるだけで…」


「見てるだけで十分だなんて言わせない!!」

万里は私の机をバンッと叩く。