hair salon 『K』

「ありがと。でも最後の一言は受け取らないでおくね。」

私は笑いながら美里亜の手をどけ、歩き出した。


「何で自覚しないの!?」

美里亜は小走りでついてくる。


「自覚もなにも…私より可愛い子、中学にいっぱいいたからね?」


「……どんな中学よ、それ。」

美里亜は顔をひきつらせた、と思ったら手を叩いて

「まぁその人に近づくチャンスがあったら逃さないようにね!!

チャンスの神様は前髪しか無いんだから!!」

校門をくぐりながらそう言った