hair salon 『K』

「俺には…気になってる人がいるんだ。だから、ごめん。


あと、俺の好みは『栗色の髪が似合う人』。茶髪じゃないんだ。


けど、俺の好みって聞いたからって髪を染めてくれて、ありがとう。」


「………」

石川さんは何も言わずに扉に近づいてきた。


《わわっ!!》

私は慌てて隠れるけれど、中から出てきた石川さんと目があってしまう。


「………」


「………」

気まずい…


「…入りなさいよ。」


「へ…!?へ!?」

私は石川さんに手を引かれながら、部室に無理矢理入れられる。