hair salon 『K』

部室の前に来ると、話し声が聞こえた。


《あれ…扉閉めきってなかったんだ。》

話し声の主は…

「先輩♪あのぉ…お話がぁるんですけどぉ…」


石川さんと


「……………何?」



柳川先輩…


「あのぉ…私ぃ…先輩のこと好きなんですぅ。


先輩の好みだって聞いたからぁ、髪も茶色にしてぇ…

付き合っていただけますかぁ?」


「………ごめん、無理」


ピクッと石川さんの頬がひきつる。


顔もくずれていく。

「何で…ですか」


いつかトイレで聞いた声色だ。