hair salon 『K』


「…そんなに見られてると集中できないんですけど」


「お客様に見られてても集中できないなんて言えるのか?」


涼太はニヤニヤ笑っている。


「…涼太だからだよ…」


「え?」


「……何でもない‼」


私はハサミをしまった。


これ以上集中できるはずがない。


チラッと涼太の方を見ると…


「え…」


「見、見るなよ」


涼太の顔は真っ赤だった。


「ちょ、涼太…」


「だー‼見るなって言ってるだろ‼」


涼太はそっぽを向いた。