シャンプーが終わり、カット台へと移動していただく。 「緑山様…今回はボブヘアーにしましょうか。」 「おまかせします。」 緑山様はにこやかに笑って、雑誌を開き始めた。 数分経った時… 「あ」 緑山様が顔を上げた。 「? どうされました?」 「私がここに来たのは、彼氏になった先輩に再び惚れてもらうためなんですけど… 最上さんは白羽さん?でしたっけ。 と、どうなりました?」 「な‼」 突然の質問にびっくりしてしまって、何よりも大切なハサミを落としそうになった。