「大問題…?」 「蒼井様」 「あっ…」 「お前なぁ…忘れてたのか?」 呆れる黒田さんから目をそらし、カフェオレを飲んだ。 「蒼井様はお得意様で、よくいらしてもらってる。 でもいつもシャンプーや、カラーリングだけなんだよなぁ…」 「そりゃあ、髪を切ってしまったらしばらく来れないことになっちゃいますもん。」 「さすが!!よくわかってるな。」 黒田さんはニコニコ笑っている。 「同じ相手に恋してるだけあるな」 「黒田さん!!」 相変わらずニコニコ笑っている黒田さんの言葉を止めた。