「い、いや、そういうわけじゃないよ!!」

私は胸の前で手を横にブンブン振った。


「奈央がどうしても見てほしいっていうのは見せて?

それ以外はいいよ。」


「美里亜…

……美里亜が友達で良かった!!」


「嬉しい〜!!」

私たちは顔を見合わせてクスクス笑った。


電車は美里亜が降りる駅に。


「あっ!!じゃあまた明日ね!!頑張って!!」


「うん!!また明日!!」


電車は私一人を載せて目的地へと向かった。