教室からでて行った中貴原を
一人見送っていたすみれは、

静か教室に浅くため息をつくと、
同じく静かな廊下をてくてくと歩きだした。


昇降口をでると、そこにはいつものように迎えが来ている。

すみれは執事さんのエスコートに素直に身を任せ、黒いリムジンに乗り込んだ。