―――――――

離れた唇。


「先生?」

「あ?」

「なんか、面白いね?」


「は?」


だって。

あの日から
まだ4週間しか経ってないのに。

いつのまにか
あたしは先生に夢中で。

先生とあたしは
なぜかくっついて。


早すぎて、
心がついていかなくて。

でも、
ついていかなきゃ
乗り遅れそうなんだ。


先生という

急行電車に。




「なんでもないよ!」


「…は?変なやつ」