6月。 あたしはあの日からずっと先輩に夢中だった。 ――文化祭。 あたしたちのクラスは クレープの出店を出すことになって。 あのとき、 たまたまあたしが 店番をしてたときに 先輩がきたんだ。 ひとりで。 「まだクレープある??」