昨日のことが 嘘だったかのように するすると心の糸が ほどけていく。 「別に…いいです!それに…私こそどんくさくて、迷惑かけてすみませんでした。今度から頑張ります!」 そして皆は去っていった。 だけど1人だけ残っている人がいる。 誰だろう? 何も言わすに、 じっとこっちを見つめている。 ショートカットで可愛らしい顔立ち。 見覚えがあるこの顔は、もしかして 同級生だろうか。 「あの、ごめんね」