君色サイダー




この小さい町に、この小さいあたしはいつも退屈していた。
時がずっと止まっていた。


『ばーかっ……時は進むんだよ』


「もう……結愛は苦しむ必要はないんだよ」


美加先輩は、あたしの頭を撫でてあの時みたいにあたしを包んでくれる。
煙草の香りと、少しだけついた香水の匂いが。