〜翌日〜



「行ってきまーす。」



今日は普段は休みの日曜日。

でも昨日先生の都合で休みにしたから今日に変更になった。




それにしても、昨日のこともあり、橘くんには会いにくい。



でも部活なんだから仕方がない。



それに、昨日のことはプライベート。



部活とは関係ないんだ。



そう自分に言い聞かせ、部室の扉を開けた。




「おはよ〜!」



ドアを開けると、後輩たちがいつものように挨拶を返す。



でもいつもと雰囲気が違う。



部室の中心部に人が集まっている。



「あ、雪!やっと来た。」




不思議に見ていると志緒がやってきた。



「ねぇ、何なのあれ。」


「雪に見せたい人がいるの。」




頭にクエスチョンマークを乗せながら、志緒に引っ張られみんなの輪の中に行くと



「えっ?!」


「どう、驚いた?」



何?この格好。



「一日かけて作り上げたあたしの自信作よ!」



自慢げに言う志緒を無視しあたしはその人を凝視した。




「あの、センパイ、あんまり見られると俺・・・」




恥ずかしそう言うと彼は
両腕を広げ



「抱き締めたくなります。」


あたしを抱き締めた────






はっ???



「な、何すんの?」