ニコニコしてテーブルに
頬杖を付き聞いてくる先輩。



悪いですけど、先輩が思っているような甘いことは一切ありませんでしたよ。



とは、悔しくて悲しくて言えなかった。




「別に、特に何もありませんでしたよ。」


「そう。やっぱり怒らせちゃったかぁ・・・」




え?




「いや、あの」


「言わなくていいよ。わかってるから。大方雪を怒らせてションボリして帰ってきたんでしょ?」


「な、なんで・・・」


「だって、帰ってきた時の君の声酷かったじゃない!
さ、何があったか話してね。」




結局全部志緒先輩に話すことになってしまった。










「あー・・・雪は束縛されるのを一番嫌うから。」


「でも束縛も、愛の一種じゃないですか?」




愛しているから傍にいてほしい



誰にも取られたくないから他の男とは話さないで欲しい。




これって愛だろ?




それに俺だっていくらなんでも女には嫉妬しないよ。



でも、俺に向けてくれない笑顔を容易に引き出していたあの3人組を見ていると嫉妬しないわけがない。