「ううん。よくくるお客さんだなとは思ったけど、そんなふうに思われてたなんて知らなかった。


お店を襲ったっていうのも落ち着いてから気付いたし……」




「あの人は、いつも花を選ぶふりをして結維を見ていたんです。


まだ確定ではありませんがあの人で間違いないと思います。」



「そうですか……で、警察には」



「言いました!でも特に何もしないでただ話を聞いただけでしたし、店長も今は店を空けていますし…」



店長もいないんじゃぁ、真実さんも心細いんだろうな。



「わかりました。じゃぁ結維、今日はうちに泊りにおいで。色々話さないといけないしな。」



「はい。」



「じゃぁ、あたしはこれからお店に帰るから。神田さん結維のことよろしくお願いします。」



真実さんはそう言い僕にお辞儀をすると足早に店を出ていった。