正々堂々と胸を張って告白したのに
目の前に居る翔は余裕の笑顔。


え!?何その顔!


胸がキューンとして
もう倒れそう……


「ありがとう」


翔のその言葉に
私の中で花が咲いた。



「でもごめんね。付き合えないんだ」


…と同時に枯れた。



「ど…どうしてですか?」

「今は部活が大切だから」



単純な私は動揺を隠せなくて
「ごめんね」の言葉が木霊する。



「でも気持ちは嬉しかったから、ありがとな」


―――キューン



爽やかな笑顔を向けられて
また倒れそうになった。


周りの女子もそれを見て
キャーキャー言っているけど
あれは私だけの笑顔!


周りに自慢気に胸を張った。