私の事をよく知ってる。

どんな言葉がほしくて
どう思ってるか


「俺は夏歩が居れば不満なんてないけど」
「…私だってそうだもん!」


でもさ、でもさ

「前の物件の方がキッチン広かったし、オシャレだったじゃん」


あんな物件忘れられない!


だってこれからは
私と翔の……


「見た目にこだわらない。二人一緒なら夏歩の不満も満足になるよ」

「…ぅっ」



本当に変わらない私の彼氏。

これからも変わらない
私の隣の指定席は翔。


そんな二人の愛の巣である家に
不満のあった私も翔のそんな一言で
満足してしまう。