今日のお昼前、 授業が終わってから 翔に会いたくて、2年の階に向かった。 廊下を歩いて教室まで行く途中 翔が見えてきたのはいいんだけど 翔と喋ってる女の子の後ろ姿。 そのまま喋りかける事もせず 足を止めた。 だって、翔が凄い笑顔だったから。 「んで、それが夢だってどうして分かったの?」 「それは…」 立ち尽くしていたら 達也先輩に肩を叩かれて 『あれ、福原夢』 『私、何も聞いてませんよ』 『知りたそうな顔してただろ』 『最近よく来る1年の女』って言ってた。