たまに意地悪なくせに
本当は甘い翔。

涙が引くまで
翔は抱きしめていてくれた。



今日は私の16年目の誕生日。
特別な事を期待してた。

でも、それは贅沢な物じゃなくていい。


ただ翔と居られれば
私には最高な誕生日なんだ。



「私も翔が大好きだよ」

「それは知ってるよ。何回も聞いてるからね」

「むぅ…」



翔はズルイんだ。

いつも私をドキドキさせて
頭の中を翔でいっぱいにする。




翔は私の額にキスをして



「でも、それは何回でも聞きたい」



また私をドキドキさせるんだ。