先輩と2人きりになってしまった。 こんなタイミングで…… もしかして 全部聞かれてたかもしれない。 そう考えただけで 何も喋れなくなる。 先輩と2人きりなんて 嬉しいはずなのに…… 先輩の顔すら まともに見れないよ… 「邪魔だったのは俺かな」 え? …今なんて? 咄嗟に顔を上げると 先輩は見たこともない顔をしていた。 何で…そんな作り笑顔で そんな事言うの… 「もしかして…」 何も言わずにいると 先輩は話し続けた。 「達也を好きになった?」