彼の額から流れる
キラキラした滴も

私には、堪らないほど
格好良く見える。


「え?何で居るの?」


私がうっとり見とれていると
彼は不思議な顔を浮かべて近寄って来た。


「…だめだった?」


私と翔の距離が、一歩一歩近くなる。
私は、翔の反応を見て不安になり
思わず声が小さくなった。



「そんな事ないよ。嬉しい」


翔は私の目の前で足を止めると
頭を撫でてくれた。


「ありがとな」

「どういたしまして♪」



翔に触れられ
自然に溢れ出す笑み。