「げってなんだよ。可愛くねぇな」

「今度は何ですか」


早く帰りたい……


「冷てぇな~もう帰んのか?」

「先輩には関係ないです!」

「一緒に帰るかっ」

「は!?」



満面の笑みを隣で浮かべ
私の肩に手を置いてきた。


「何なんですか!?1人で帰ります!」

「1人じゃ寂しいだろ?」


なにを可笑しな事を言うんだ。


いきなり現れて馴れ馴れしい。
しかもグラウンドを目の前にして
この先輩やたら声デカイ!


先輩に見られたら誤解するじゃん!



「まったく寂しくありません!さようならっ!!」



さっさと足を速めたのに
余裕のようで、私の隣で歩いてる。