誰〜も居なくなった放課後。


私は一人で椅子に座り
机の上にある鞄に肘を着いて携帯をいじる。


今日は、友達に誘われた買い物も
家での夕食も断った。




窓の外は、暗くなっていて
帰りのHRが終わった時間から
もう三時間くらいたっていた。




「ん〜遅いなぁ」


そんな一人言も
何回目だか忘れた…。



私が三時間もかけて
まだ学校に残る理由……




――ガラッ


「翔!!!」


「夏歩?なんで居るの?」




ドアが開く音と共に愛しい人の姿が瞳に入る。




――そう、私の彼氏♪