LOVEらいふ

｢どうゆうこと？｣



｢だからぁ！可愛さで亜矢に勝てる子なんてこの学校にいないの！｣

｢えっ！？｣



｢みんな亜矢には勝てないってわかってるから亜矢のこといじめないんだよ｣




｢けど、あたしそんな可愛くない｣




｢はぁ。あのさ、亜矢｣


ため息ですか……。
早紀は呆れたような表情で言葉を続ける。


｢いい加減、自覚しなよ。｣


｢…なにを？｣


早紀がガタンっと椅子から立ち上がりすごい勢いで言った。




｢もぉ！だから、亜矢は、めちゃくちゃ可愛いの！！この学校では１番だよ！！｣


こ、こわっ！
早紀さん、そんな怖い顔してちゃ可愛い顔が台なしだよ。



｢わ、わかったから、とりあえず落ち着いて！｣



早紀の声が大きすぎたのか、学食にいる生徒たちの視線がチクチクと刺さる。



しかも、クスクスと笑い声が聞こえる。
もぉ。恥ずかしい……。