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「………俺は、その『亜矢』って名前の女の子に、生まれて初めて恋をしたんだ。」



「うそ!?じゃあ、その女の子があたしってこと?」


「そうなるな。」


「うそでしょ?
だって、あの時の男の子は、背が小さくて、めがねかけてて………」



「あぁ。あの時、お前言ったろ?男の子は強くならなきゃって。」


「……え?」



「だから、俺はあの日から変わったんだ。強い男になって、お前を守ってやろうって思って。」



「…………」



「けど、無理だった。どんなに強く、かっこよくなったって。」



「…………そんなことないよ。」