「ほんと、お兄ちゃんってすごいね」



「そりゃ、毎年グランプリだもん♪」


グランプリ?
頭の中はすでに?でいっぱい。


「グランプリって?」


「は?亜矢知らないの!?」


「だからなにがよ!」


「この聖華高校には、文化祭で行われる大イベントがあるの!!
それが、ミスコンとミスターコンなのよぉ!!
それで、亜矢のお兄ちゃんは毎年グランプリなの!!」


「へ…へぇ〜」

はい。全く知りませんでした。
だからあんなにファンがいるわけねぇ…。


「でも、今年は神谷くんがいるからね〜ぇ♪」


……………あ。
お兄ちゃんの事で完全に忘れてた!
アイツの存在。


思い出しただけで気分わるい。
って、あれ?
その本人はどこだ?

あと5分で朝のSTが始まるってゆうのに、隣には居ない。

「ねぇ、あいつ居なくない?」


「え?何々!?亜矢、神谷くんのこと気になる!?」


「い、いや、居ないから、どこ行ったのかな〜って」


「それ、気になるんじゃん」