「亜矢、超きれー!」


「ありがと」




今日は、待ちに待ったあたしと光輝の結婚式。



今はメイク室で早紀に髪をセットしてもらったところ。

早紀は美容師になりたいらしく、いま専門学校に通っている。


翔とは相変わらずラブラブらしい。





「おーい、入っていい?」


扉の外から翔の元気な声が聞こえた。



―ガチャ


返事する前に、翔と光輝が入ってきた。



「うわ…」

光輝はタキシードを着ていて、めちゃめちゃカッコイイ。


「翔、あたしたちお邪魔だから先行くよー」


「あぁ!」


2人が出て行ったメイク室には、もちろんあたしと光輝しか居なくって。