家に帰って、部屋着に着替えたあたしがベッドに座ると、コンコンっとノックが聞こえた。 「亜矢、入るぞー」 「うん」 ガチャっとドアを開けて入ってきたのは、お兄ちゃん。 「お兄ちゃん、いたんだ」 「それ、ひどいぞ」 「ごめんごめんっ! で、どうしたの?」 お兄ちゃんがあたしの部屋に来るなんて珍しい。 「いや〜、こんなこと亜矢に聞くのおかしいと思うんだけどさ」 「…なに?」