「俺は、最近家族で引っ越して来たんだよ。
だから会った事なんてあるわけないだろ。
それに、朝会わなかったのはお前が遅刻したからだろ?」


あぁ、そうだった。
なんかお母さんがいってた気がする。
『こんどお隣りに引っ越してくる家族がいるのよ』
って………。



………………………ん?
『お隣り』????
これって、まさかのまさか!?



「そのまさかだ」



「へっ?」



「また声にでてんぞ。
俺んとこは505だ。」


505……?
あぁ、やっぱり。
あたしんとこは506で………
最悪ー。




「じゃ、今日からよろしくな。
『お隣りさん』♪」


――バタンっ

それだけ言って、自分の家に入って行った。