「…ねぇ、光輝」
「ん?」
もしかして、それって……
「ヤキモチ…?」
だったら、うれしいな。
でも、光輝に限ってそんなこと…
「だっ…だったらわりーかよっ」
……………あった。
やばい、超うれしい。
暑苦しいとか関係なく、あたしは光輝に抱き着いた。
「あ…亜矢?」
「光輝、ヤキモチ妬いてくれてありがとね。」
あたしがニコッと微笑むと、光輝は“海、行くぞっ"そう言ってあたしの手を引いて歩き出した。
「ふふっ」
「なに笑ってんだよ」
「べっつにーぃ」
……あのね、見えたんだよ。
……光輝の真っ赤な顔が。


