LOVEらいふ

あたしの後ろに立っている先生に目だけで助けを求めてみるも、あの山下先生がそんな簡単に教えてくれるはずもなく。



今だシーンと静まり返っている教室に、カチカチと時計の針の音だけが響いていた。



そして、あたしの手はチョークを持ったままピクリとも動かず…。

そのまま、授業終了のチャイムが鳴った。




『神崎、この問題できるようにしておけよ。
次の授業であてるからな』




先生はあたしにしか聞こえない声で呟いた。


そして、今度はみんなに聞こえるように『この問題できてないやつ宿題なー』と付け足して教室を出て行った。




あー、怖かった…。
ほんと、泣きそうだったよ。