LOVEらいふ

…夢を見た。



王子様が優しくあたしにキスをする夢。










「…矢…………亜矢…」




誰かがあたしを呼んでる。


「亜矢…」



…誰?


ゆっくり目を開く。




「亜矢!!」


白い天井に、白いカーテン。
どうやら、ここは保健室らしい。


「…光輝?
…あ…れ……劇…」


あたしの横には椅子に座った光輝の姿。



「亜矢、劇の途中で倒れたんだぞ。
大丈夫か?





「う、うん」




「なんで学校来たんだよ」



「…え?」




「お前、すごい熱なんだぞ」




「熱?」



「あぁ、いきなり倒れるからまじ心配した。」


心配してくれたんだ。
ちょっと嬉しいかも…。


「…劇、どうなったの…?」




「中止だ」




中止……。
あたしのせいじゃん。



「皆あんなに楽しみにしてたのに。
あたしのせいじゃんか」




「…みんな亜矢の事心配しまくりだったから大丈夫だって」