LOVEらいふ

そして本番!



あたしたちの劇は体育館でやる。


体育館には、お客さんが沢山いる。

他の学校の子もいるし、聖華の生徒もいっぱいいる。

そりゃ光輝が出るんだもんね。




『それでは、1−3 白雪姫 の劇を始めます。』






あれ……なんか、フラフラする…。
寝不足かな?
昨日、緊張してあんまり寝てないもんなぁ…。





でも今からあたしの出番だからちゃんとやらないと。




「亜矢、顔赤いけど大丈夫?」


早紀があたしの顔をみて言った。




「…うん、大丈夫」



「そっか。がんばってねっ」


「ありがと。じゃ、行ってくるね」




あたしはそう言ってゆっくり舞台に出た瞬間。



クラッと目眩がして、全身の力が抜けた。


『劇を続けなきゃ』そう思って立ち上がろうとするけど、力が入らない。


頭がガンガンと痛みだして、あたしはそこで意識を手放した……。