LOVEらいふ

「なんだ、準備できてんじゃん。
早く来いよ」



光輝がドアから顔を覗かせて言った。



「あ、うん!
光輝、ミスコン絶対優勝するからねーぇ!!」



「あー、そうだった…」




「忘れてたの!?」



「あぁ」




「えー、ありえない!!」




まぁ、あたしはミスコンに出る事自体しらなかったけど!


「そんなことどーでもいい。
今は劇の事だけ考えてろよ。
セリフ間違えられたら困るからな」






………………………………………………カッチーーーン!!

「どーでもいいだと!?
優勝したら焼肉なの!
光輝は、焼肉食べたくないわけーぇ!?」



やっぱりあたしの頭の中は焼肉でいっぱいだ。

あたし、どんだけ焼肉すきなんだよ。

女の子が恥ずかしい…。

頭では分かってるんだけどね…………焼肉だから…、ねっ!


なにが『ねっ!』なのかわかんないけど。

「亜矢、お前焼肉の事しか頭にないのかよ」




「……そうですけど、何か?」







亜矢チャン、開き直っちゃいました。


横では光輝が呆れたようにため息をついていた。